琵琶湖/瀬田川の歴史/環境/文化/清掃/ヨシ刈り/植物観察/外来魚駆除  NPO法人瀬田川リバプレ隊

瀬田川 リバプレ隊

外来魚解剖マニュアル

外来魚

オオクチバス(ブラックバス)

北アメリカ原産の温水性淡水魚で、1925年に持ち込まれました。琵琶湖では1974年に初めて確認され1980年代から1990年代にかけて急激に増えたといわれています。
その名の通り、大きな口で動くものは何でも餌だと思って食べてしまいます。そのためルアー釣りの格好の対象となり、無秩序な放流が行われたといわれています。魚類・甲殻類・昆虫類など、何でも食べてしまうどうもうさから、在来の生態系への影響が危惧されており、現在では駆除を中心とした対策が各地で進められています。



ブルーギル

オオクチバスと同じく、北アメリカ原産の温水性淡水魚です。水草、プランクトン、昆虫、エビ類、魚類、魚の卵などを食べる雑食性で繁殖力も強く、定着するとものすごく数が増えるのもブルーギルの特徴です。琵琶湖や日本各地で在来の魚や、エビを捕食したり、他の魚の餌やすみかを奪ったりして、生態系に大きな影響を与えています。


大きさを測ろう

オオクチバス

  



ブルーギル

  


オオクチバスとブルーギルの大きさを測りましょう。口の先から尾びれの付け根までの長さを体長といい、口の先から尾びれの先までを全長と呼びます。全長は尾びれが欠けていたりすると大きく変わってくるので、体長を測るのが一般的です。



体の名称

オオクチバス

  



ブルーギル

  



解剖

準備するもの

・解剖バサミ
先がするどくとがったものが良いでしょう。専用のものは高価なので、工作用のハサミでもかまいません。
・トレイ
魚を解剖すると、血や体液などが出ます。トレイがないと机の上が汚れてしまいます。
・ピンセット
解剖して出てきた胃の中身を観察したり、解剖の途中で内臓をつまんだりします。100円ショップなどでも売られています。
・シャーレ
解剖して出てきた胃の中身を中に入れて観察します。空いたプリンの容器などでも良いでしょう。
・ものさし
解剖する魚の大きさを測るのに使います。

解剖するときの注意

釣りたてのの魚を解剖するときは氷水などに入れ、仮死状態にするか、死亡させてから解剖しましょう。魚の背びれ、腹びれ、胸びれなどには鋭いとげがあるので、指などを刺さないように注意しましょう。解剖にはハサミなど危険な器具を使います。子供だけで行わず、保護者や指導者の監視の下行いましょう。



ブルーギルの解剖


ステップ1


・肛門からハサミを入れます。
・内臓を切らないようにお腹の皮にそってエラの付け根まで切り開きます。
※はらびれの間は固いので気をつけて!


ステップ2


・肛門からハサミを入れます。
・内臓を切らないようにお腹の皮にそってまず背中側に、次にエラのほうに切ります。


ステップ3


・エラぶたの下がわを切り取ります。


ステップ4


・口から胃につながる食道を切ります。
・腸管と生殖腺を肛門の近くで切り取ります。

心臓は体中に血液を送るポンプの役割をします。釣ってすぐに解剖したら、動いているのが見えます。
食べたものは胃、腸管を通り幽門垂や、脾臓で出された消化液で消化され、栄養が肝臓に蓄えられます。


ステップ5


・胃を切り離し、切り開きます。
・胃の中にあったものを、水を少し入れたシャーレに移し観察します。


ステップ6

解剖で分かったことを記録シートに記入しよう!

記録シート(PDF:52KB)

採集日 魚をとった日を書こう。
例:2008年4月1日
採集場所 魚をとった場所を書こう。
例:瀬田川の●●橋の近く。
採集方法 どうやってとったのか書こう。
例:えさ釣り。
解剖日 解剖した日を書こう。
例:2008年4月1日
種類 とった魚の種類を書こう。
例:ブルーギル
体長 解剖した魚の体長を書こう。
例:25.5cm
全長 解剖した魚の全長を書こう。
例:28.5cm
体長 解剖した魚の体重を書こう。
例:175.5g
解剖して分かったこと 解剖して分かったことを書こう。
例:卵を持っていたのでメスだった。
胃の中から魚が出てきた。
胃の中からザリガニが出てきた。
胃の中から昆虫が出てきた。




執筆・監修:藤田建太郎(滋賀県立大学院)
制作:NPO法人瀬田川リバプレ隊