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土木技術者の精神性

土木学会全国大会なるものを視察した。

9月4日から6日までの3日間に延べ20000人が今年の会場・日本大学生産工学部にやって来た。

参加費10000円(事前、当日は12000円、非会員は20000円)を払った人は約4000人だったという。

力学系、水系、土系、計画・交通系、材料系、事業計画や保全、マネジメント系、環境系の7部門と、これらの部門を横断的に関連した共通セッションが13テーマ(教育や地下空間利用など)で、あわせて2695論文が発表された。ほかに27のテーマで研究討論会が開催され、基調講演会・特別講演会、全体討論会に加えて、来年の土木学会100周年を記念する討論会もあった。とにかく、ぎょうさん、あちこちで同時並行に講演会が行われた。

土木学会には、京大土木教室100周年シンポジウムを手伝ったときに「入っておいたほうが情報も取りやすい」とのアドバイスで入会。以来、やめる理由も続ける特段の理由もないまま継続してきた。当方のような門外漢会員は希少種、約36000人の会員は産官学の土木オヤジばかりだ。

 

100周年記念討論会で、前々から気になっていたこと、土木技術者たるものへの思いを代弁してくれる発言にいくつか出くわした。

 

「できない」とか「技術では限界がある」と

きちんと言える人間性・精神性を持っていなければならない。

 

「”そこまでできません”とは言えない」とか、伝えるべきことを100%伝えずにお茶を濁した話しなどは、今まで色んな人たちから聞いてきた。

その度に「なんでや!」と問い、

「そんなん言うたら、次に何を言われるかわかれへん」などの不甲斐ない答えが返ってくることがあった。

「理不尽な要請やケッタイな言いがかりをつけられても、きちんと誠実に対応すればなんということもないはず」・・・反論しても、悲しいかな、当方は現場を知らない。魑魅魍魎がうずまく世界も知らないから、そこまでしか言えなかった。

しかし、誠実に正確な情報を伝えることは、すべての基本だ。それが公共に関することであればなおさらである。ヤカラの住民がまともな人たちに駆逐される場面も見てきた。「できない」と言い切ることができる人間性・精神性が求められるのだ。

 

藤井聡教授の叫び(?)の一端を以下に紹介する。

「土木技術者はambivalent(アンビバレント)な絶対矛盾を乗り越える宿命を負っている。

土木技術者は(どんな驚異を内在しているかわからない自然に対して働きかける技術に)限界があるとわかっているはず(であり、限界があることを正確に伝えねばならない)。アンチテーゼからシンテーゼに行こうとするときには、根性、気合い、精神の力量がないとできない。従って土木技術者には、ものすごい”どてらい奴”しかなれない。土木技術者にはこういう意味が込められている。」

現役土木オヤジたち、

これから土木をめざす若者よ、ぜひ”どてらい奴”になろう。

 

 

コメント / トラックバック 3 件

  1. トミーフィルフィガー

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