気鋭の研究者に学び交流する「知」の場。関西から発信する、(妥協しない)高品位な「知」。

 「スピード感を持って対応願いたいと思います」

「スピード感を持って対応願いたいと思います」

なんど聞いても慣れないし、慣らされてはならない。
「スピード感」とはなんぞや。

某転職紹介サイトでは「物事を速く、的確に判断し、決断を下す能力のことを表し、計画を迅速に実行に移す能力を指す場合に良く使われます」。はてなキーワードサイトでは「意志決定などが早く、迅速に物事を進める様子。政治の文脈では、えてして、中身は無く、見せかけを重視する人たちがよく使う」。これ以上言うことはない。

「願いたいと思います」は、「願いたい」には希望の思いが込められているし、さらに「思います」をつけるのは二重表現だ。「私が勝手に希望しているだけですよ」との意か?優しくやんわりとした表現を装うためか?

まともな日本語なら「迅速な対応を願います」でよい。

スポーツ選手の「がんばりたいと思います」も同様だ。「がんばろうと思うが、がんばれないこともあります」と、予防線を張っているように聞き取るのは、受け手の性格が悪いからとも言えまい。

この手の表現は巷に溢れているが、鈍感にはなるまいぞ。

コメントは受け付けていません。