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紀伊半島大水害
7箇所で水が堤防を超えた熊野川

新宮市と紀宝町を流れる熊野川は、水位が20メートル上昇した。
堤防から水が溢れる越水は7箇所で起きた。

熊野川とその支川の相野谷川の被害と復旧を案内してくださったのは、新宮川出張所の原田所長。

出張所は熊野川水害対応の前線基地となった。

カメラや水位計が水没してしまい、この表示板は役に立たなくなり、災害の実態を知るには現場に行かねばならなかった。

新宮川出張所の警報表示板

新宮川出張所の警報表示板

 

監視カメラの映像

監視カメラの映像

九州地整局や中部地整局から派遣されたTEC-FORCEがそれぞれ河川と道路の支援にいちばんに来てくれたが、出張所は前もって知らされてなかったという。災害の時はこの手の混乱はつきものだ。

 

まずは熊野川支川でもっとも河口に近い市田川から見学スタート。

市田川が熊野川に流れこむ合流点に水門と排水ポンプが設けられている。このあたりは水も電気も2日間通じなかった。市田川は九州地整局のTEC-FORCEが排水ポンプ車を出動させた。

幸い、市田川では越水も内水被害もなかったという。

市田川水門

市田川水門

しかし、いまでも排水ポンプ車と照明車(近畿地整局のもの)が待機している。

むこうに見える排水ポンプ車

むこうに見える排水ポンプ車

熊野川は護岸が崩壊した。

蓬莱地区はもともと堤防のないところ。ブロック護岸が崩壊したが、応急復旧はせず、河道掘削を行う。目に見える護岸が被災したままの状態なので、市民から「まだか」と言われるらしい。「対策工事を何もしていない」と見えるのは否めない。

川の中や土の中、山の裏手など、人の目に触れないところの工事は「やってまっせ」とアピールするのが難しい。

熊野川の池田地区

熊野川の池田地区

ここはかつて池田港があったところで、どひゃっと洪水がまちに入ってきた。

工事は護岸を強固につくりなおすことだが、今年の台風でまたもや被害にあってしまった。

 

熊野速玉大社の御船祭りの基地・船町は護岸と高水敷がやられた。

高水敷は10月16日の御船祭りにあわせて復旧したが、護岸は応急復旧のまま。

熊野川の池田地区 熊野速玉大社の御船

熊野川の池田地区 熊野速玉大社の御船

応急の護岸対策

応急の護岸対策

堆積土砂

堆積土砂

 

上記の写真はいがんでるが、排水口から上が堆積土砂。ちょうど川が蛇行していて土砂のたまるところだが、それにしても…。

 

越水した相筋地区

越水した相筋地区

熊野川が河口直前で湾曲しているところに位置する相筋地区も、水がまちなかに入ってきた。護岸もえぐられた。
この地区はまちづくりに熱心な住民が多いらしく、この日も住民に呼び止められた。(;へ:)

熊野川の左岸河口は2キロにわたって護岸が崩壊し、管理用通路も滅茶苦茶になった。

護岸工事中

護岸工事中

放置されたままの管理用通路

放置されたままの管理用通路

 

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