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紀伊半島大水害
河道閉塞決壊で100年前の河道にもどった三越地区

三越地区の崩落地

三越地区の崩落地

50万立米の土砂が崩落した、和歌山県田辺市本宮町三越地区。

ここは土砂ダムが決壊し、土石流によって奥番集落が壊滅した。

100(123)年前に河道閉塞が起こり、やはり決壊して三越川の流れが変わってしまったが、今回の災害によって流れが元に戻ったという。

 

三越地区パン(動画)

奥番集落はかつて土砂崩落でできた土砂の上に形成された。高台にあった集落のほとんどが今回流されてしまった。紀伊半島大水害では、このような事例が多いらしい。

幸いこの集落では災害前に行方不明者が発生したため村人総出で探索しており、崩落・決壊したときには家に残っていた者はいなかったらしい。これも、災害時に必要な地域コミュニティの力か。

災害後、地元神社の例祭に合わせて地区の「解散式」をしたが、「帰りたい」というおばあちゃんが出現して、一軒だけ住んでいる。

 

ここは残ったダム湖を4.5万立米の土砂で埋め戻し、今は三越川の護岸と崩落地を整備中だ。

新たな河道を整備し、途絶した市道も繋がねばならない。

流失した市道

流失した市道

直径4.5メートルのパイプが水の道

直径4.5メートルのパイプが水の道

三越川はいま直径4.5メートルのコルゲートパイプを流れている。

 

三越川の護岸

三越川の護岸

粛々と工事は進められていたが、今年6月の台風4号でこの写真の白い玉石を入れた籠400個が流された。

その大きさは、写真の中の人と比べると、わかっていただけるだろう。

土石流の破壊力はすさまじい。

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